モルタル外壁の種類と特徴の紹介

モルタル壁は金網(ラス)などの上に水・砂・セメントを混ぜた材料を左官コテで塗って仕上げたもので、アルカリ性が強い、耐久性や耐水性・耐火性に優れる、材料費が安価であるなどの特徴があります。そのため1980年代頃までの一般的な住宅の外壁に広く使用されていました。今でも築25年以上の古い住宅で見かけることがあります。費用が安くて耐久性が高いのですが、表面の形状によっては汚れが付きやすい、ひび割れが生じるので数年~10年毎に補修や塗り替えが必要になることがデメリットです。モルタルの材料は砂とセメントですが塗り方によっていくつかの種類があり、見た目や耐久性などに違いがあります。

●スタッコ壁
スタッコ材(化粧しっくい材)を5mm~1cmの厚さになるように壁に吹き付けることで、重厚感や高級感のある外壁に仕上げることができます。
スタッコ壁には吹き付けた後にそのまま乾燥させる「吹き放し仕上げ」と、ローラーで押さえた「ヘッドカット仕上げ」の2種類があります。
凹凸が大きいので高級感のある壁に仕上がりますが、汚れが付きやすいという欠点があります。

●リシン壁
表面に細かい砂が一様に付着してザラザラしている砂壁状の壁がリシン壁です。
低コストで成功することができるため、1980年代頃までに一般的な住宅用の外壁で多く使用されました施工費用が安くてザラザラした表面で光沢が無いので落ち着いた感じに仕上がるというメリットがありますが、壁面にクラックが入りやすいのと汚れが付きやすいという欠点があります。
そのため最近はモルタルの上にポリマー系のリシンを吹付けて仕上げることが多いです。

●吹き付けタイル壁
各種のタイル材を3mm程度の厚さになるように壁に吹き付けて仕上げた物で、陶磁器のような美しい仕上がりになります。
「吹き放し仕上げ」と「ヘッドカット仕上げ」の2種類があり、施工方法によって凹凸の深さに違いがあります。シリコン系やフッ素系のトップコートを吹き付けて仕上げることで、耐久性を高めることができます。

●ローラー仕上げ
ローラー仕上げは現在でも店舗の壁などに使用されることが多い方法です。
作業性が高くて作業の際の危険性が低いので、自分で仕上げることも可能です。壁面にモルタルを塗ってからパターンローラーで仕上げを施すことで、様々な模様を施すことができます。耐久性を高めるためにトップコートで仕上げを行う方法(複層仕上げ塗り)もあります。

モルタルでの外壁塗装についてご興味のある方はこちら>>