足場不可、狭い場所での外壁塗装工事について、実際に工事をすることは出来るの?

狭幅部

■隣の建物との間が狭くて足場が立てられない

狭くて足場が立てられない場所での外壁塗装や修繕工事は、作業員が施工面に近づくことができない為、外壁塗装やシーリング打替などの修繕・補修工事を断られてしまうケースがよくあります。 修繕工事ができないので、そのまま放置しますと、かえって後で施工が大変になることも多々見受けられます。そういった場合どうすれば良いのでしょうか?

足場を掛ける以外の工法しかない

足場を掛けずに工事を行うにはいくつか工法がありますが「ゴンドラ」と呼ばれる金属の箱に中に乗って屋上から吊り下がり上下しながら作業できるか仮設が一般的かと思われます。ゴンドラ自体そこそこ重量がある為安定感があり、通常の作業員でも講習を受ければ誰でも使用できる優れものです。(高所恐怖症の人は除く)ただ今回の場合は「足場を掛けることが困難なほど幅が狭い場所での施工」という事になりますのでゴンドラ自体がかさばって狭い場所への侵入ができない為「施工自体が不可」という事になります。

また、高所作業車というクレーンの先に籠の付いた移動式の仮設もありますがこちらも基本的に狭い場所に侵入するのには不向きな作りですので今回のテーマには当てはまりません。

そこで切り札として登場するのが「ロープブランコ」「無足場工法」「ロープアクセス」などと呼ばれる工法で、専用のロープを使用し屋上から懸垂下降しながら作業を進めていくものがあります。

◇無足場工法とは

先述のように「ロープブランコ」「ロープアクセス」などとも呼ばれるこの工法は、ロッククライミングで使用されるクライミングロープを産業用に改良してロープの伸縮を少なくしたスタティックロープと呼ばれるロープを使用、専用のフルボディーハーネス(安全帯)と懸垂降下装置、安全装置を付けた作業員が屋上から懸垂下降しながら作業を行う工法です。時々街中でもロープにぶら下がりながらガラス清掃をしている姿を見たことある人は少なくはないと思いますが、基本的には同様の形式で施工していくことになります。

■実際に狭い場所でも施工は可能なのか?

基本的には人の体が入れば施工は可能という事になります。「体が入れば」という事は人によって体が入る人と入らない人がいるという事になりますが、確かにその通りで一般的にお客様に申し上げている基準は35cm以上という事にしています。もちろん、30cm程度でも隙間に入って施工できる作業員はいますがかなり小柄でないと難しくなりますのでかなり人を選ぶ作業となります。

◇作業性は?実際の工事費用は?

仮に外壁塗装工事をご検討されていることとして話を進めてみましょう。
一般的外壁塗装工事の流れとしては
1、塗装面の補習を行います。
2、シーリングを行います。(塗装を行う壁面、サッシ廻り等)
3、壁面を高圧洗浄行います。
4、必要箇所の養生作業を行います。
5、補修箇所を鎖骨ローラーを使って、凹凸(やまだて)を行います。
6、微弾性フィラーを使って、下塗り。1回。
7、トップ上塗り、2回。
  という形になります。

この一連の流れを狭幅部という環境の中、ロープにぶら下がり懸垂下降しながら施工していくこととなりますので非常に作業性が悪いものとなります。
材料費は通常と変わりませんが、作業手間が1.5倍~2倍かかってしまうため、費用面で換算した場合通常価格の1.5倍~2倍程度の費用が必要となります。また30cm程度またはそれ以下の幅での作業となりますと使用する装備が隣の壁と擦れて切れてしまうため1現場でダメになり、その分の損料もかかります。

■まとめ

産業用ロープを使用した無足場工法は「狭くて足場が立てられない」「隣家屋屋根が壁面に隣接しておりその屋根の上に足場が立てられない」「その他諸事情により足場を立てる事が憚れる」場合など、様々なシチュエーションに対応できる工法です。

狭い場所の外壁修繕工事は、作業員の体格にもよりますが、
◎ロープが設置できること。(屋上に上がることが出来る)
◎作業員の体が入ること。(目安として作業員を選べば30㎝、ある程度誰でもできるのは35㎜以上必要)
という事が大前提となります。

安全面などに関しては、メインロープとバックアップロープの2本を使用、確実にロープ、吊元、ハーネスを確認し作業を進めております。

狭くて施工困難な場所で、外壁の塗装工事や修繕工事をあきらめている施主様や管理会社様がいらっしゃいましたらぜひ一度ご相談ください。全国沖縄から北海道まで、よりレベルの高い品質を提供してをります。

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