外壁材の耐用年数とメンテナンス

外壁材の耐用年数は、使用されている材質によって異なります。もっとも長いのはコンクリート壁であり、その耐用年数は60から100年程度です。次に長いのがALCボードで、こちらはおよそ60年となっています。


サイディングボードには樹脂系や金属系など様々な種類がありますが、いずれも40年程度です。タイルの外壁も40年、そしてモルタル壁は30年程度保つといわれています。


耐用年数はあくまでも目安であり、実際どの程度長くきれいな状態を保つことができるかは、メンテナンスの有無によって異なってきます。メンテナンスを怠っていると、劣化が進みやすくなり、耐用年数よりも早く寿命を迎えてしまう可能性があるのです。


外壁材を長く美しく保つためには、どの程度の周期でメンテナンスを行うべきでしょうか。コンクリート壁のメンテナンスは15年から20年程度、ALCボードは10~15年程度の周期でメンテナンスを行ったほう良い、とされています。モルタル壁の場合は8年から10年程度であり、その他の材質より短めです。サイディングボードのメンテナンス周期は、種類によって異なっています。窯業系および木質系サイディングボードの場合、8年から12年ごとにお手入れが必要です。樹脂系なら10年から20年、金属系なら10年から15年程度となります。


タイルは非常に耐久性が高く、メンテナンスフリーともいわれている材質です。非常に丈夫な素材であり、経年劣化による影響を受けにくいとされています。しかしまったくお手入れをしなくても良い、というわけではありません。風雨にさらされていますので、一定期間ごとに汚れ落としなどのメンテナンスが必要となります。ただし材質そのものが劣化するわけではないため、お手入れにかかる費用はほかの材質よりかなり少なめです。


外壁材を長く保たせるためには、一定期間ごとのメンテナンスや塗装、そしてコーキングの打ち替えが必要となります。コーキングは外壁材の継ぎ目を埋めるものであり、もっとも劣化しやすい部分です。隙間を埋め、クッション性を与えるという2つの役割を持っています。このコーキングが傷んだ状態になると、弾力性が損なれ、水分等が入り込みやすくなるため、外壁そのものの劣化が進みやすくなるのです。コーキングの補修は、5年から10年程度の周期で行ったほうが良い、とされています。


塗装やコーキングの補修など、様々なメンテナンスをきちんと行っていくことが、外壁材の寿命をのばすことにつながるのです。


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