既に老朽化したマンションをリフォーム、もしくはリノベーションする場合、新しい建物に比べそれなりの費用を必要とします。しかし数点のポイントに重点を置くだけでも、コストを抑えて改修することは可能です。
普段から懇意にしている業者があったとしても、基本的には複数の業者に見積もりを依頼します。知っている業者に限らず、インターネット等で調べ尽くしてできる限り多くの業者から見積もりを取ることで、コストを抑えるだけでなく費用の相場を知ることができますから、必要以上にお金を取られることもありません。
注意すべきは大手企業よりは中小の業者、しかも地域の業者に依頼することです。大手企業の方が信頼でき安心かもしれませんが、ほとんどの大手は取引のある外部業者に発注しますから、少なからず中間マージンが発生します。外注業者が更に他の業者へ依頼すれば、より多くの中間マージンが発生しますし、大手に頼んだはずなのに作業にやって来たのは顔見知り、という事も地方では良くあります。
最初から地域の業者に依頼しておけば、少なくとも多額の中間マージンを取られることはありませんから、大手は費用の参考として見積もりだけにしておき、最終的な依頼は地元の業者とします。
地元業者でも外注に依頼した部分は費用がかさむことになりますから、選択の基準はすべての工程を自社で対応しているかどうかです。中間マージンをカットするためにも、外部のデザイナーに頼むような業者には依頼しない方が懸命です。可能であれば、自分の持っているイメージを図面にしてくれるような業者を選択します。
依頼の際には、予算が無いことをハッキリ伝えると同時に、上限とする金額も明言すべきです。予算内で予定の改修ができない場合は、一つ一つの工事に優先順位を付け、それぞれ実施するか見送るかを明確にして伝えます。
すぐにでも改修工事に取り掛かる必要のある箇所、例えば放置することで法令違反となる可能性のあるものを優先し、他は次回以降にまわすか応急処置程度で済ませます。
改修に使う材料費は総費用にそのまま影響しますから、できる限り安く仕入れることができるルートを使うべきですが、不可能であればモデルルーム等で展示されていた商品や、中古品を使うのもコストを抑えて改修するには良い方法です。
特に展示品は通常の商品に比べ大幅に安くなりますから、多少の傷を気にしないのであれば、そのような商品が無いか確認しておきましょう。