住宅の外壁に使用されているサイディングは、低コストで施工を完了させることが出来ますし、火災に強く施工時間も短くて済むので手軽に利用できるメリットがあります。ただし、経年と共にコーキングの劣化が目立つようになるだけでなく熱を吸収しやすいので室内が暑くなりやすくなるデメリットもあるのです。そこで全面タイル張りにすることで外からの熱を遮断することができるだけでなく、耐久性が高くなります。
全面タイルの外壁は高級感があるだけでなく、雨風によって劣化することが無く、長持ちすることが多いです。ただし、タイル張りの初期費用は高い点に注意が必要になります。特にタイル張りはサイディングとは違って一枚一枚を接着剤を使用して貼り付ける作業が必要になるのです。そのため、外壁職人に頼まなければ施工を行うことは出来ないことがあります。タイルを直角にして、コーナーの部分もきちんと揃えて接着しない場合は経年と共にタイルが剥がれ落ちてしまうことがあるだけでなく、ズレなどによって見栄えが悪くなってしまうのです。そのため、外壁リフォームは専門の業者に依頼しなければならず、DIYで行うことは非常に困難です。タイル張りのリフォームの手順はセメント系の下地調整剤を塗布することで平坦にさせることから始まります。後にタイルに貼り付ける接着剤の効果を高めるためにも、下地を塗布して平坦にさせなければならないのです。下地の乾燥が終わったあとに、外壁の色のバランスに適した接着剤を使って、一枚ずつタイルを貼り付けていきます。貼り付けをする時に接着剤とタイルの間に空気を含んでしまうと、剥がれ落ちやすくなるだけでなく、ひび割れのもとになるので十分注意しなければなりません。表面を平坦にするためにも、ほかのタイルとの比較しながらズレを最小限に留めていく必要もあります。
タイルと接着剤をしっかり圧着しなければ、雨水などで剥がれることもあるので、押さえつけて圧着させることで貼り付けます。施工完了までに大型の住宅であれば作業に数ヶ月掛かってしまうことがあり、初期費用は高い点に十分注意しなければなりません。タイル張りは初期費用は高くなりますが、熟練の職人によって施工されたものは30年から40年程度の寿命があるとされており、サイディングを使用したものは7年から8年になるので費用と効果はタイル張りのほうが優れています。メンテナンスも不要なので、管理の手間もかからないメリットがあります。