雨や雪は、建物の塗装工事の大敵です。日本は自然が豊かな地域である反面、お天気が変わりやすい地域性があります。春夏秋冬、四つの季節があり、雨季から夏場の時期にかけては頻繁に雨が降り注ぎます。極寒の寒さが訪れる真冬のシーズンになれば、雪が建物の敷地や屋根に積もります。
雨や雪が降る中、高所で塗装工事を進める事はかなりリスクが高いです。もちろん塗装工事を請け負うプロの方々は、細心の注意を払い、環境変化に応じた最善の安全対策を講じます。雨が多い雨季から真夏のシーズンで、塗装工事は無事に進められます。ただ夕立やゲリラ豪雨が多い季節だと、工事の安全確保のため頻繁に作業を中断したり先送りにしなければなりません。
六月から八月の季節だと、他の季節に比べて外壁工事や屋根メンテナンスの工事期間が増えやすいです。大敵である雨や台風を避けながら工事を細かく進める必要があり、また高温多湿な環境では塗料が短時間で乾燥と定着をしません。仕上がりまでに時間を要するため、現場スタッフが手際よく作業を済ませても、塗装と気候の問題で次の工程へなかなかスムーズに移行する事が出来ないのです。
台風が頻繁に上陸すれば、安全対策のため足場をその都度解体しなければなりません。大型台風が建物を直撃すれば、乾燥前や定着前の塗装が剥がれ落ちてしまい、再び塗りなおしとなります。屋根や外壁に正しく塗料が定着すれば防水や防風効果が期待できますが、さすがにまだ完璧に乾燥していないところにダメージを受ければ、一部が剥がれ落ちてしまいます。
雪の多い真冬のシーズンもまた塗装工事には大敵です。雪が屋根の上に大量に積もると、工事を済ませる前に雪かきをしなければなりません。行う仕事量が増えるため、工期が延びやすくなり、工事に掛かるコストも増えやすいです。積雪後、気温上昇で屋根や壁に積もった雪が太陽光で自然と溶ける事があります。しかし雪は溶けてからでも大敵であり、固形でなくなっても厄介な水分に形を変えるだけです。
雪が自然に溶けだしても、屋根や壁が水浸し状態になるだけですので、そのままでは塗料を正しく塗る事は出来ません。太陽光や自然の風で、ある程度壁や屋根が乾燥するのを待たなければいけません。雨や雪が多い季節は、なかなか思い通りのスケジュールで外壁工事や屋根メンテナンスが進まないのが普通と考え、スケジュールに余裕を持たせた上で専門業者に依頼するのがセオリーです。