日本国内では地域によって住宅デザインの好みが大きく違い、外壁のカラーデザインを選ぶ際にも東京と大阪では流行の違いがあります。関東も関西も梅雨に降る雨の量はそれほど変わらないのですが、関西と比べると関東は秋から冬にかけて台風などの影響で降雨量が増える事が多いです。雨が降っている日が関西と比べると長くなるために、天気が悪くても住宅デザインが明るく見えるように、東京では明るいカラーデザインの外壁が選ばれる傾向にあります。自然で親しみやすい見た目が関東では好まれており、ベージュなどのナチュラルスタイルのカラーデザインを選ぶ人が多く、雨の日でも温かみを感じられるデザインの評価が高いです。
海や山に面する市町村が多い大阪では、パールグリーンやスカイブルーなどの自然をイメージしたカラーデザインや、赤茶色のヨーロピアンスタイルなどの落ち着いたデザインが好まれています。自然に囲まれた住宅というテーマを愛する人も多く、周辺環境に合わせるために塗料を指定する人も珍しくないです。
多くの住宅が集まっている地域でも、オリジナリティのあるデザインに仕上げるために、東京では自宅の1階と2階部分の外側を別の塗料で塗る手法も流行っています。1階部分は少し暗めの色合いに仕上げておき、2階はホワイトなどの明るい塗料を使う事によって、メリハリのあるイメージを作り出す事が可能です。近くにマンションが建っていて、自宅が日陰に入ってしまう時間帯が長い住宅であっても、2階部分を明るい色にする事で存在感をアピールできます。
一戸建てではなく平屋を購入したいと考える人も多い大阪の場合は、屋根を黒くて落ち着きのある色合いにして、外壁は木目の美しさをアピールしたいと考える家庭も多く、落ち着いたデザインの評価が高いです。屋根と壁で同じカラーデザインを採用する家庭も増えており、全体的な統一感が重視されています。
ベランダの広さを重視する人も多い東京では、外壁の出っ張り部分のみを色分けする事も多く、塗料を使い分ける事によって、ベランダが広い住宅だという事が外から見ても分かりやすくなります。開放感のある住宅だという事をアピールするために、ベランダを活用したいと考える方々におすすめの手法です。
東京と大阪で流行の違いがある理由を意識しながら外壁のデザインを決める事で、地域性に合わせた住宅を完成させる事ができますから、壁を塗り直したいと思った時には周辺にある住宅の外観をチェックしてください 。