マンションの外壁としてタイルが使用されることが多く、その種類も多岐にわたっています。では、外壁に使用されることが多いマンションのタイルにはどんな種類があるのでしょうか。
まず一つに、素地という面から考えてみることができます。一つには磁器質タイルと呼ばれるものがありますが、このタイルは1250度以上という高温で焼成されており、水をほとんど吸収しないことが大きな特徴となっています。実際、吸水率は何と1パーセント以下とも言われており、まさに外壁には最適のタイルであると言えるのです。
マンションのタイルとして広く使用されている別の種類は、1200度くらいの高温で焼成されたせっき質タイルというものです。これは、1000度以上で焼成された陶器質タイルと磁器質タイルとの中間的な性質を持つタイルで、磁器質タイルと比べてやや硬さの点で劣るのが特徴と言えます。硬さの面で劣ると言っても、決してマイナスの要素があるというわけではなく、このような性質があるために、表面に色々な加工を施すことができるという特徴があり、外壁タイルに適したものとなっているのです。
では、形状という面から見てみると、マンションのタイルに使用されるものにはどんな種類があるのでしょうか。その一つは平物タイルと呼ばれるもので、表面がほぼ平らで長方形や正方形の形をしているのが特徴です、平面壁に貼るタイルとして広く使用されています。
形状の異なる別のものは役物タイルというもので、マンションの角や隅などに使用されることが多いタイプのものです。施工上非常に重要なものであると同時に、生産数がそれほど多くはないため値段がやや高めになるのが特徴であると言われています。
さらにサイズという面から考えてみますと、外壁に使用されるマンションのタイルにも、実に様々なサイズがあると言われているのです。そのうちの一つに50角タイルというものがありますが、これは目地を合わせると50mm×50mmになる正方形のタイルで、比較的サイズの小さなものとして使われています。
もう少しサイズの大きなものとしては、小口平タイルと呼ばれるものがあり、これは実寸法で108mm×60mmのタイルとなっています。また、この小口平タイルを二つ並べたサイズの二丁掛タイルと呼ばれるものもありますが、これは一枚のサイズが比較的大きく、素材の質感を出すのに大変適したものとして人気が高まっているのです。
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