ビルのように高い建物は多くの人が利用していますから、外壁塗装で劣化を防がなければその影響は大きいです。
そこで定期的に外壁塗装をして、壁の耐久性を高めていかなければいけないわけですがその方法について流れを見ていきましょう。
通常はビル全体を覆うように足場を組み上げていき、その足場を使う事で塗装工事を行うわけですが、場合によっては足場を使用せずに屋上よりセットされたロープを使用して屋上から懸垂降下を行いながら施行を行う、通称「無足場工法」と呼ばれる施工方法を取る場合もあります。
建物が置かれている状況により足場を組むことが困難な場合や、少しでも予算を抑えて外壁塗装を行いたい場合など、
作業をするビルにとってどちらが向いているのか、予算は大丈夫なのかといったことを総合的に考えて、それぞれの工法を得意とする業者を選んでいくと良いでしょう。
足場を組むかどうかは工法によって変わってきますが、いきなり塗料を塗ることはできません。まずは高圧洗浄などをしてこびりついた汚れの除去、脆弱化した塗膜の除去をしていきます。その後下地処理となるわけですが、この下地処理、塗装してしまうとわからなくなってしまう工程ですが塗装工事を行う上では非常に重要な工程となっています。
外壁塗装における下地処理の内容としては、高圧洗浄やひび割れの補修、爆裂や欠損の補修等がこれに当てはまるといえます。また、塗装する部分が鉄部の場合は錆落としが下地処理となるわけですが、同時に錆びている部分でなくとも、塗膜表面を細かく傷をつけることで塗料のノリをよくする作業も行う為、錆があろうがなかろうが表面を擦る作業が含まれるわけです。
これら下地処理をまじめに行うかどうかにより、いわゆる「持ち」や「仕上がり」が変わってきます。そういう意味で非常に重要な工程という事になるわけです。
下地処理が終わったらいよいよ外壁塗装です。塗料は一回で塗り終わるものではなく、下塗りをしてから中塗り、上塗りと塗り重ねていきます。
ビルによっては建物の傷みがひどくなっていて、時間をかけて塗り重ねていきます。塗っていはいけないところにはビニールなどで覆っておきます(養生)。
そのため作業中は窓が開けあれなくなりますから注意をしなければいけません。
改修工事において、塗装はほとんどの場合ローラーと刷毛を使用してでの作業となります。機械を使用した「吹付」と呼ばれる工法の場合ですと、どうしても材料の飛散の問題が
出てきてしまう為です。新築と違い、既に何らかの生活がある空間の中での作業となりますので第3者に対する備えもかなり重要なポイントとなります。
このようなかたちで全体を塗装後、最終的に確認をしていき、塗り忘れや塗りムラがあれば修正していきます。養生の外し忘れ等も良くあるミスですので注意が必要です。
塗装工事はただ単に「色を付ける」という意味合いだけではなく、躯体を保護する目的もあります。だからこそ下地処理が大事ですし、塗装工程も複数回に分けて行い膜厚を確保する必要があるのです。
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