ロープブランコ工法のススメ

高圧洗浄中

言わずもがな、弊社はビルやマンションの外壁塗装・外壁補修・外壁修繕を足場を掛けずに行う「ロープブランコ工法(無足場工法)」を主とする業務を行っている会社です。弊社ではこの工法がまだ黎明期である2000年初期からずっとこの工法を推し進めてまいりました。

ロープアクセス工法・無足場工法とも呼ばれるこのロープブランコ工法の最大の特徴は「足場を掛けずに外壁工事が出来る」という1点に尽きると思われます。ではこの工法のメリットとは何でしょう。
①足場代が不要な為コストが削減できる
 純粋な施工金額より高い足場代を提示され愕然とした思いをした事があるビル やマンションのオーナー様も少なからずいらっしゃると思います。この工法で は仮設足場が不要な分お客様に還元することが可能となりました。
②仮設足場からの外部侵入が無くなり防犯上有利に
 凶悪犯罪が増加の一歩をたどっておりますが足場を必要としないロープブラン コ工法では物理的に仮設からの侵入はありえず、犯罪に巻き込まれるという事 もありません。
③常時足場がかかっておらず居住者様の精神的負担が少ない
 数か月間日が当たらず常時薄暗い状況が続くという事はありえません。塗装な ど材料が飛散する可能性が高いものに関しては飛散防止養生ネットを設置し施 工いたしますが、それは一時的に施工範囲のみに設置されるものですのでその 部分汚施工が終わればまた通常通りに生活を営むことが可能です。
④一度にあらゆる施工を行う必要が無く分割工事が可能
 実は私自身はこの④の内容がこのロープブランコ工法における最大のメリット だと思っています。通常の仮設足場を使用した改修工事ですと塗装・シーリン グ・屋上防水・タイル工事などすべて行っていく場合がほとんどでした。一つ 一つの工事で都度足場を掛けるとなるとそのたびに仮設費用がかかってしまい 非常に不経済なやり方となってしまいます。無足場で工事を行うという事は仮 設足場の事は基本的に考えなくても良いことになる為、塗装工事・シーリング 工事・防水工事・タイル工事等それぞれの工事項目のメンテナンス時期やお客 様のご予算に応じた工事などにより分割工事を行っても総合的なコストは大き く変わるとこはありません。

以上4つのメリットを挙げましたが勿論メリットばかりではありません。

無足場故のデメリットとは何でしょう、思い当たる2つのデメリットを挙げてみました。
①宙づりで作業する為大きい力を必要とする作業には不向き
 削岩機でコンクリートを砕くといったかなり大きな力を必要とする作業は不向きというよりも施工不可の場合があります。しかしながら一般的な大規模修繕工事等で行う比較的力のいる作業、「振動ドリルで躯体に穴を開ける」や「不良タイルを剥がす」等のレベルの力作業は難なくこなすことが可能です。
②同様の技術を持った職人、信用できるレベルの職人が少ない
 投射は基本的に自社職人による施工です。どうしても人が足りない場合は応援   の仲間の職人を呼んだりしますがその仲間も顔を見知った、技術的・人間的 に信頼のおける者のみです。但しその絶対数が少ない為、繁忙期に注文が重な り且つ「急ぎでやってほしい」との注文があった場合はやむを得ずお断りする こともありますがお客様のニーズに応えるべく最大限の努力は惜しみません。

この工法で20年近く営業してきておりますが、未だに工法的に不信感を持っていらっしゃる方々もいらっしゃいます。確かに誰もが簡単に手を出せるやり方ではありませんがだからこそ価値がある工法でありそのメリットは私たちだけでなくお客様にも様々なメリットとして還元できていると思っております。

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