外壁塗装を行う際には、業者の選定を確実に行うことが重要です。塗装の状況が外から見えないために、コストを削減する目的で様々な手抜き工事を行う業者がおり、このような業者に当たってしまった場合には塗装が所定の耐用年数を満足しないばかりでなく、住宅自身にも様々な弊害を与えてしまう危険があるのです。雨水が侵食し内部の柱が腐食してしまったり、部屋の中に水漏れが発生するなどといったトラブルも起きる危険があり、十分に注意をしなければなりません。
塗装の工程はいくつか必要なものがあり、これらの全ての工程を確実に行うとそれなりの費用がかかるものです。そのため、まずはその相場観を確認しておくことが重要となります。その相場に対して極端に価格が安い場合などは、特別な事情がない限りどこかの工程が省略されていると見て間違いありません。しかしこれらの工程を省略してしまうと耐用年数やその他に大きな影響を与えてしまうことから、これは絶対に行ってはならないのです。
例えば高圧洗浄は外壁の汚れを落とすとともに、ひび割れ等を明確にするために確実に必要な作業です。古い劣化した塗装をはがし、外壁のひび割れなどを明確にすることでこれを確実に補修することができるようになります。この工程を省略してしまうとひび割れがわからずに塗装を行うことになるほか、古い劣化した塗料が壁にこびりついてしまっているために、新たに塗装を行ってもしっかりと壁面に定着することができなくなってしまい、はがれ等の原因になってしまうことがあるため注意をしなければならないのです。
加えて塗装は基本的に3回塗りを行うことが一般的です。下塗りで外壁を保護し、2度目の中塗りで塗料を安定させるとともに最後の上塗りの部分を定着させる効果を示すことになります。この3回塗りを行わない場合には直射日光や雨風の影響を受けやすく、所定の耐用年数を維持できない問題があるため注意をしなければなりません。
しかし高圧洗浄の作業や下塗りや中塗りは完了時には隠れてしまうために外から判断することができないのが問題です。そのため事前に見積もりを確認し、これらの工程が非常に盛り込まれていることをチェックすることが重要となるのです。