遮音効果の高い外壁材でリフォームを行う

中古の住宅を購入しリフォームをして住みやすい環境を整える際に、多くの方が防音性や遮音性の高い建物にするためにも、
外壁改修・リノベーション工事を行う場合が増えてきています。特に自宅が道路沿いや線路沿いにあるときは、
自宅内にいても外部の音が気になってしまい、リラックスできる快適な空間を維持することができなくなってしまいます。
また自宅内で楽器の演奏などを行いたいと思っている方は、外部への音の漏れを気にする方もおおいので、遮音、防音効果の高い外壁が注目されているのです。
(楽器演奏の場合は音だけでなく振動も問題になる為、防音室を室内に設ける必要があります)

一般的に防音効果の高い外壁材として利用されているのは「金属系サイディング」と「ALC板」の2種類です。

金属サイディングとは、表面はスチール板で裏には断熱材を入れたサイディングを指しますこの外壁材はサイディング材としては比較的遮音性が高いとされていますが、

更に遮音性を高めるために防音シートを封入したり内壁の石膏ボードを2重にしたりと工夫する場合もあります。また中に発泡ウレタンが付着している物もあり、
優れた遮音性や防音性を期待することができます。
他にも断熱性や耐震性、耐凍害性も高いのでリフォーム用外壁材としても多くの戸建てで利用されている特徴があります。また鉄骨造のビル等にも
使用される場合があります。コストにかかる費用も少なく済むので費用を最小限に抑えることが出来るとして人気が高くなっています。
しかしながら欠点が全くないではなく、ガルバリウム鋼板やアルミ素材が多いため錆には強いのですが、全く腐食しないというわけではない為それなりのメンテナンスが必要です。
ALC板は軽量気泡コンクリートを指し、耐火性から耐震性、断熱性や遮音性等、建物に求められる様々な性能を高レベルで満たす事ができる外壁材となっています。
近年の鉄骨造りのビルやマンションでは主流になる外壁材の一つで弊社で改修工事を行うビルも下地がALC素材の建物が多くあります。
機能性が高い素材は人気が高いですが、デメリットとして凍結に弱いという注意点があります。建物に使用されている壁材は何かがぶつかった際に塗膜が剥がれてしまうと、
気泡状態の素材に雨や雪の水を含ませてしまう可能性があるのですしかし冬季は気温の差が生じることで壁材が凍結してしまうことで、素材の中で爆発が起こってしまい
塗膜が剥がれてしまうだけならまだしも、ALCそのものが爆裂を起こし落下してしまう危険があります。
弊社では函館でALC下地のビルの補修工事を行ったことがあるのですが、その補修理由が「凍害により壁が落下してしまった」というものでした。
これがまた困ったことに、どこからかまた水が廻ってその時の部分補修の爆裂が再発、再び出向いた記憶があります。全体工事を行えばよかったのでしょうが
予算も掛かるところですし難しい限りです。
また、防水性が低くく、ALC板を壁材として利用する際にはむき出しのままで使用せずに防水性を有する何らかの仕上げ材で表面を保護することにより
ALC板の特徴である小さな気泡に雨や雪による水分が入り込むのを防ぐことが出来るようになります。
弊社で扱うことが多いのは断然ALC下地の建物ですが、まれに金属系のサイディング材の建物もあります。弊社としては、塗装工事・タイル工事・シーリング工事・防水工事
がメインになりますのでALC下地の建物が多い方がありがたいといえばありがたいのですがね。