【外壁塗装】弾性塗料とは?

外壁塗装をする場面では、様々な塗料の中から1つ選ばなければいけません。最近注目されている塗料の1つとして弾性塗料と呼ばれるものがあります。この塗料は、シリコン型塗料やフッ素系塗料に硬化剤を入れて伸びやすくしたものです。基本的にモルタルの外壁に利用するのが一般的となっています。モルタルの場合、時間の経過とともにひび割れしやすくなりますが、弾性塗料を使うことでこのひび割れを防ぐことが可能になります。サイディングの場合には、膨らみが生じてしまう可能性があるためあまり利用されていません。膨らみが出てきてしまうと、塗料と外壁の間に空気が入ることになり、劣化の恐れがあると同時に塗料が剥がれやすくなってしまうからです。

弾性塗料にはいくつか種類があり、そのうちの1つが複層断線塗料です。これは5工程で行う工法の1つになります。外壁の断面に下塗りとしてシーラーと呼ばれるものを塗りその後中塗りを行っていきます。通常の外壁塗装の場合には、中塗りを行った後は上塗りを行いますが、あえて中塗りを2回行うのが特徴です。その後上塗りも通常ならば1回ですが、2回上塗りを行い非常に強度の高い外壁に仕上げます。これにより耐用年数が長くなり、外壁塗装をする頻度も少なくなることが予想できるでしょう。

次に単層断線塗料と呼ばれるものがあります。これは通常の外壁塗装と同じように見えますが、少し塗り方が異なります。通常の外壁塗装は下塗りと中塗りそして上塗りの3種類の塗料を塗っていくものです。しかしながらこの塗装方法の場合は下塗りとしてシーラーを塗り、その上に上塗りを2回ほど行っていくのが特徴です。

微弾性塗料は、下塗りとして微弾性フィラーを使うのが他との違いになります。その後に上塗りを2度ほど行って完成になります。

このように、弾性塗料には3種類ありますので、それぞれの特徴を理解してより妥当な塗装方法を選ぶのが良いでしょう。弾性塗料は、シリコン系塗料とフッ素系塗料で利用されるわけですがシリコン型塗料のほうは料金が安い傾向にあります。例えば延床面積が100平方メートルほどの二階建ての住宅に外壁をする場合は、70万円程度で行うことが可能です。その耐用年数は12年から15年程度となっています。一方で、フッ素系塗料を利用する場合は耐用年数が20年ほどとなっています。ただ料金もその分高くシリコン型塗料の1.3倍位の費用がかかるでしょう。一般的には一戸建て住宅等では使用されることが少なく、マンションやビルで使用する塗料の1つです。

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