東京|墨田区T様邸外壁タイル補修工事、シーリング工事、屋上防水工事

弊社では原則、ビルやマンションのみを施工対象としている為基本的には個人様宅の工事を行うことは少ないのですが「屋上が陸屋根になっている」という事を条件に個人様邸を請け負う場合もあります。こちらの墨田区の現場では、1階が駐車場となっている個人様邸で屋上が陸屋根になっているので弊社でタイル工事、シーリング工事、屋上防水工事を請け負わせていただくこととなりました。

◎工事概要
物件名:T様邸
住所:東京都墨田区東向島
建物種別:地上3階建個人宅
造り:鉄骨ALC造
工期:2018年1月9日~2018年4月30日
工事内容:外壁補修工事(以下詳細)

  • 共通仮設工事
  • 直接仮設工事
  • 外壁タイル面補修工事
  • シーリング工事
  • 屋上防水工事

■外壁タイル面補修工事

鉄骨ALC造りのタイル張り外壁の場合、ALC同士のつなぎ目部分に張られているタイルが浮いたりひび割れを起こしたりしやすいものです。原因としては建物の挙動によりALCパネル同士が動いてしまいその挙動はどうしてもそのつなぎ目部分に集中してしまう為です。ALC板上に張られているタイルの補修は原則張替のみとなりますので(理由についてはこちら≫のページをご参照ください)いわゆる「下地浮き」に適用するエポキシ樹脂注入ピンニング工法は適用できない為、そうしてもコスト的に割高になってしまいます。(タイル下地浮きについて詳しく知りたい方はこちら≫)

外壁調査

元々の依頼は、他社様で外壁調査を行った結果からの弊社へのお見積り依頼でした。他社様調査報告書ではアバウトすぎるので完全なお見積りは出ないという旨を申し伝えた上でお見積りさせていただき、弊社にて施工させていただくことになりました。工事資料としての外壁タイル面の調査報告書としては、不具合箇所と内容、数量を明記する必要があります。(1階はガレージになる為、調査対象には含めておりません)

◇タイル張替

浮いているタイルを剥がすと下地に水が廻って黒くカビが生えているような状況でした。下地を研磨~清掃を行い下地調整の上タイルを張りつけます。kの後タイル目地を入れてタイル張りは完成となります。

◇タイル目地充填

こちらの現場で印象的だったのが斜壁面のタイル目地のやせ具合が酷かったことでした。タイル目地はタイルの接着力の補強の効果もありますので斜壁面全体にタイル目地材を充填しました。タイル目地の充填方法はいくつかありますが、この現場で使用されているタイルは45二丁と呼ばれるタイプのタイルでタイルを張ったのち、乾燥後タイルの上から摺込んで充填していきます。目地材充填後、表面に残った余分な目地材を水を含ませたスポンジで拭き取っていき仕上げます。

◇塩酸アク洗い

タイル目地を入れたのち、タイルを張り替え~目地入れした部分を希塩酸で洗っていきます。これは目地の白華(エフロレッセンス)が発生するのを抑制する為です。タイル数枚であれば、仮にエフロレッセンスが発生しても目立たないのですが、数平米にわたる面積でエフロレッセンスが発生してしまうとかなり真白になり目立ってきます。発生したエフロレッセンスを除去するのもひと手間ですので予防的意味も踏まえてこの工程を行います。

◇エフロレッセンス除去

エフロレッセンスとは、コンクリート内に侵入した雨水がコンクリート中の可溶成分(水酸化カルシウム)と混ざり、ひび割れなどから染み出してきた上で空気中の炭酸ガス反応して白い物質となり固まったものを言います。

このエフロレッセンス、その付着量にもよりますが除去するのに手間がかかり、薬剤等を使用した上で場合によりさらに電動工具を使用して研磨、それでも落ちない場合はタイルごと張り替えたりもします。こうならないようにするためにも建物のメンテナンスは非常に重要な事と言えます。

■シーリング工事

この墨田区の現場ではタイルの不具合だけでなく、漏水も発生しておりました。原因は不明であったため、とりあえずサッシ廻りやその他開口部を中心にシーリング工事を実施、漏水を止めることが出来ました。

◇出窓廻りシーリング

出窓廻りについてはけっこうな確率で漏水の原因になっている場合があります。こちらのサッシからも雨漏りを起こしており、出窓廻りのシーリングを打ち替えることにより漏水を解決することが出来ました。

◇サッシ廻りシーリング工事

本工事でのメインはタイル面の工事でしたが裏側の塗装面からも漏水が発生しており、シーリング工事については塗装面のサッシ廻り、出窓廻りも施工対象とさせていただくこととなりました。塗装面御サッシ廻りのシーリングを打ち替えたことにより雨漏りは止まり効果を実感していただくことが出来ました。

■防水工事

現地確認に行った際、屋上は既にウレタン防水施工されており、基本的に急ぎで施工するレベルではないと判断される状況でしたが、防水してから年月も経っていることから「どうせなら一緒にやってしまおう」という事で屋上の防水も弊社で施工させていただく事となりました。更に通路で一部直接雨が当たる部分があり、そこに関しては防水未施工である為、そちらも同時進行で施工する事となりました。

ウレタン防水密着工法(通路直接雨がかり部分床面)

通路一部床面について雨係がり、その部分についてはウレタン防水施工することになりました。面積的に数平米と小規模である為、ウレタン防水密着工法の採用となりました。密着工法は小規模な面積を施工する際や物がゴチャゴチャとあったり複雑な形の部分に採用される工法で、コストパフォーマンスもよく防水性能的にも長年の実績がありますから安心して採用できるメリットがあります。

◇ウレタン防水通気緩衝工法

通気緩衝工法とは、防水工事施工前の既存下地と新規ウレタン防水層の間に「通気緩衝シート」呼ばれる建物に溜まった水蒸気を通すシートを敷き込み、更に脱気筒と呼ばれる水蒸気を屋外に逃がす機能を持った装置により、建物内の水蒸気を屋外に排出する機能を持った防水工法です。

通路の雨がかり床面で採用した密着工法は、既存の床面と直接面で接することになり、夏場の暑い時期に建物内の湿気が水蒸気として防水層を圧迫し逃げ道の無い水蒸気が防水層を膨らましてくれる欠点がありました。(特に屋上等の広い床面ではそれが顕著です)しかし、通気緩衝工法では通気緩衝シートと脱気筒により水蒸気の逃げ道を確保できる為、防水層を膨らませることを防ぐことが出来ます。

まとめ

こちらの墨田区のお宅のように鉄骨ALC造りの建物は基本的に揺れやすく、しかも1階がガレージであり開口部が多いことからも余計に揺れやすいことが想定されます。またそのことからALCパネル同士のつなぎ目やALCパネルとサッシの間から漏水が発生しやすく、特に築年数が20年以上でほとんど手入れをしてないとなると、タイルの落下による第三者災害の発生、タイルのひび割れやシーリングの破断部分からの漏水を招きやすい状況です。

以上からも、建物のメンテナンスは非常に重要なイベントであるといえ、10~15年に一度はそれなりのメンテナンスを必要としています。それ以外にも不定期に「漏水してしまった」とか「タイルが落下してきた」などピンポイントの補修が必要な場合も多々あります。

私共、オフィスチャンプでは「足場を掛けない外壁工事」を得意としており足場を掛けて工事をする際の足場代を削減できるだけでなく、足場を掛けることによる日照の少なさや圧迫感を低減し工事期間中も極力快適に生活できるお金には代えがたいメリットもあります。

もっとも弊社では「より良い品質の工事」を心がけており、綿密な現地調査による詳細なお見積りとより適切なご提案を心がけております。

10年単位の定期的なメンテナンス、そして突発的な補修工事両方に対応でき、適正価格でより高品質な工事をお求めの方は是非オフィスチャンプにお声がけください。

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