東京都|新宿区のビルの外壁塗装工事、着工~完工まで

お客様がご購入されたビルをリニューアルするにあたり、弊社が指名され外装工事を請け負わせていただくことになりました。

かなり築年数も経っており、近隣建物との間隔が狭い為足場を組むのが難しく無足場による施工の選択肢がふさわしいと言える案件でした。

◎工事概要
物件名:(旧)現代放映ビル
住所:東京都新宿区北新宿
建物種別:地上4階建商業ビル
造り:鉄骨造
工期:2015年8月4日~2015年9月10日
工事内容:外壁塗装工事(以下詳細)

  • 共通仮設工事
  • 直接仮設工事
  • 下地補修工事
  • シーリング工事
  • 外壁塗装工事
  • 鉄部塗装工事
  • 防水工事
  • その他工事

画像を見てお分かりの通り、正面側は元々タイル面だったと思われますが、石調のシートを張っています。その他の面は塗装塗膜のような保護層が無いモルタル素地面での仕上がり部分が多数があり、建物の機能的にかなり問題がある状況でした。実際に室内側にかなり漏水もしていますしひび割れや爆裂等、外装もかなり傷んでいました。
お客様のご希望により、タイル面や石調シート面を含めたすべての面を塗装する方向でお話が進みました。

■下地補修工事

爆裂や欠損、ひび割れ(クラック)が異常に多く下地補修にはかなり時間がかかりました。当初予定していなかったエポキシ樹脂注入がどうしても必要な部分があり、それに関しては弊社判断で施工させていただきました。

□爆裂・欠損補修

爆裂・欠損補修

建物の至る所に爆裂や欠損が発生しており、その状況だけでも建物にかなり水が廻っているのが分かります。エポキシ樹脂モルタルという特殊なモルタルを使用して補修します。

エポキシ樹脂モルタルの特徴としては、軽量である為、天井面や垂直面に厚塗りできるのが特徴です。錆止め兼プライマーを塗布後、爆裂や欠損部分に充填、コテなどを使用して成型して仕上げます。

弊社ではコニシ社の「Kモルタル」という商品名のエポキシ樹脂モルタルを使用しておりますが、このKモルタルが補修用のエポキシ樹脂モルタルでは最もメジャーではないでしょうか。

隣地建物間にある鉄製の面格子を取り外すことになりました。面格子は躯体に埋め込まれる形で設置されていて簡単に取り外しができるような状況ではない為、電動工具でカットして取り外し、こちらもエポキシ樹脂モルタルで補修しました。角部分ですがきれいに成形されています。

■シーリング工事

シーリング工事

サッシ廻りや換気フード廻りなどの開口部、各所取り合い等シーリング施工しました。本案件では各所で水が廻っており、シーリング工事と下地補修工事は特に入念に行われました。

■外壁塗装工事

正面が石調シート張り面及びタイル面でその他はモルタル金鏝仕上げ面になっており、特にモルタル仕上げ面に関しては、本来躯体保護の役目を担う塗装塗膜などの保護層が全く無い為、かなり建物に水が廻っている感じでした。爆裂やクラックが異常に多かったのもそのあたりが原因かと思われます。その為、躯体保護としての外壁塗装は非常に重要な項目でした。

□石調シート面塗装

石調シートに関しては基本的に防水性能は備えていますから特に塗装塗膜で保護する必要はないのですが、全体的に塗装するにあたり、石調シートもキレイにしたいという事で正面側の石調シート張り面については美装が主な目的での塗装とさせていただきました。
もちろん、石調シートの部分的な剥がれなどは補修した上での塗装となります。

□モルタル素地面塗装

正面以外の3面は塗装も何もされていないモルタルの素地で仕上がっていました。昨今の建物はモルタル素地のままで仕上げることはほぼ無いと言えますが、かなり古い建物でしたのでそのあたりの感覚が今とは違っていたのでしょうか。

現地調査時、各所で漏水していましたので漏水を止めることは必須でした。今後発生しうるクラックの事も踏まえて、塗装塗膜は集めに塗る方向でのご提案となり、水性シーラー+セラミクリーンの仕様でまとまりました。

このセラミクリーン、「単層弾性塗料」というカテゴリーの塗料となります。この単層弾性塗料ですが、一般的に使用する塗料よりも弾力がある塗料で「砂骨ローラー」と呼ばれるへちま状の穴が開いたローラーで塗装すると一般的なローラーで塗るよりも塗料を厚く塗ることが出来る為、外壁の防水性の向上やひび割れの追従性、防カビ・防藻性・透湿性といった機能が付与できます。また、表面のテクスチャがさざ波が立っているような感じになります。

モルタルのようなひび割れの入りやすい壁で使用する場合が多い塗料です。

単層弾性塗料は「アクリルゴム」系塗料である為、一般的な耐用年数は7~8年と長くはないのですが、今回使用したセラミクリーンについては「セラミックシリコン樹脂系」を謳っておりメーカー期待耐用年数は8~10年と若干長くなっております。

■鉄部塗装工事

本案件では屋上に看板広告用の架台があり、それも塗装する事となる為、一般的な同規模のビルよりも鉄部塗装の手間がかかることとなりました。

□看板架台塗装

看板架台

屋上の看板架台がかなり錆びており、こちらを塗装させていただきました。足場が悪く施工自体はやりづらいのですが、ロープアクセスで培った技術で安全対策を取りながら施工させていただきました。

□屋上手摺塗装

屋上手摺

屋上の手摺もかなり腐食が進んでいましたのでさび落としに時間を要することとなりました。さび落とし後、エポキシ系の錆止め・弱溶剤系ウレタン塗料での仕上げとなります。

防水工事

基本的な漏水の原因は外壁でしたが、屋上防水も劣化が進んでいましたので本工事で一緒に行う事となりました。屋上だけでなく、塔屋の屋上と庇もウレタン防水施工させていただきました。

□屋上防水工事

屋上ウレタン防水

屋上防水については現地調査時の時点で既にウレタン防水されていたのですが、ところどころウレタン防水層が浮いており補修が必要でした。外壁補修~塗装と共に屋上の防水工事も行い基本的な外壁の修繕はほぼ完了となりました。

□庇等防水工事

庇・外階段踊場・室外機置場ウレタン防水

屋上だけではなく庇の天端等、直接雨がかかる平面もウレタン防水施工させていただきました。これらの作業は屋上より外部に出て行う作業になる為、懸垂下降作業と同等の安全対策を求められます。施工内容的には屋上防水と同様ですが安全を鑑みながらの施工となりますので施工と安全の両立するべく作業員の経験値が求められます。

■まとめ

新宿区という場所柄、歌舞伎町を筆頭とする繁華街を思い浮かべますが、こちらのビルが存在する北新宿4丁目という場所はどちらかというと住宅街に該当する地域です。古いビルと新しいビルが混在している地域で旧建築基準で建てられているビルやマンションも多く外壁修繕工事には技術的な事は基より施工業者としての知識や提案力も試されるところです。

我々OFFICECHAMP(オフィスチャンプ)では長年培ってきた技術力は基より、様々な難関工事の経験に基づく経験力と提案力をフルに発揮して、お客様ご自身のご要望を踏まえた上で最適なご提案をさせていただいております。

弊社の得意とする「足場を掛けない外壁工事」により、精度の高い施工を踏まえた上での、通常より2~5割程度工事費用を削減することにも成功いたしました。お客様にお見積りんの根拠と適正な価格及び作業内容を知っていただくための詳細なお見積りにも自信を持っております。

「なるべく費用を抑えて外壁塗装をしたいのだけれども工事の質は落としたくない」とお考えの方は数多くいらっしゃるかと思われますが、その難しい命題をクリヤーできる外装工事施工業者として、弊社をご指名いただければ幸いです。

オフィスチャンプHPはこちら≫

東京都|新宿区のビルやマンションの外壁塗装工事についてお問い合わせのある方はこちら≫

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です