ビルやマンションの外壁タイルの色が違うのはなぜ

外壁補修をしたら、タイルの色味がちぐはぐになった・・・

マンション補修で、外壁タイルの色味がちぐはぐになってしまいました・・・
こんなお悩みは結構あります。
あまり知られていないかもしれませんが、ビルやマンションの外壁に使われているタイルですが、補修の時に使ったタイルと同じ色を見つけることが結構大変です。では、なぜ、このような事が起こるのでしょうか?

タイルの外壁

時間がたつとタイルは製造中止になる

外壁のタイルは、色々な会社から販売されています。

時間がたってしまうと、メーカーが同じ色を作らなくなってしまいます。これが原因です。
さらに、品番が同じタイルでも、窯で焼いて作る物だと製造する数が違うと 若干の風合いに違いが出てしまいます。

タイル窯焼き 火入れ

出典:タイル窯焼き 火入れ | タイルショップたまがわ 【玉川窯業】

ビルやマンションの新築工事の時には、タイルを多めに作ります。余ったタイルはほかの現場などに使われます。
使ったタイルをわざわざ10年も在庫しておく業者はありません。
そのため、改修工事をする場合、似たようなタイルをさがす必要があります。

タイルの色合わせとは?

大規模修繕工事をする場合、タイルの色あわせをします。
”建物にすでについているタイル”と〝補修用の新しいタイル”では色がずれてしまうことがあります。
下のような色の違うタイルの場合はあまり気になりませんが、同じ色のタイルで出来ている建物の場合、補修した所だけ違う色だと結構気になります。

同じ色でのタイルで出来ている外壁の場合、色の違いがあります。

タイルの色はメーカーによって違います。同じ白でも全くちがいます。

タイルを作るには?

タイルを新しくする場合、一般的には商社やタイルメーカーにサンプルを発注します。
しかし、補修用のタイルは、釉薬メーカーが色合わせを行っています。商社やタイルメーカーから説明される際に微妙な色の誤差あります。
色や質感が合わなくて気になる場合、タイルを作る専門の業者に頼みます。

タイルはツヤの有り無し、自然光と蛍光灯など、光の温度差によって見え方が異なります。
写真は同じマットのタイプですが、室内で撮影した下の写真は、蛍光灯の光によって、ツヤが出ているように見えます。このように同じタイルでも光の当て方によって、違って見えることがあります。
これは、色の「演色性」と言われています。

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