無足場工法とは ビルの外壁工事を安くする方法とは

ビル・マンションの無足場工法とは

ビルやマンションの外壁工事やタイル工事の現場をみたことがあるでしょうか? 誰もが下のように、足場を組んで工事をしているのを一度くらい見たことがあると思います。
結構大掛かりに見えるこの足場ですが、外壁の工事や補修をするために作ります。
「足場を組む」なんて表現をすることもある、この工事方法。大規模なビルやマンションになると、足場を組むだけも大がかりになります。

足場

「足場を組む」というのは、結構な値段がかかることをご存じでしょうか?足場は、建物の高さが高ければ高いほど、値段が高くなります・・・

無足場工法の歴史とは

「無足場工法は」もともと、大規模なビルやダムの工事などに使われていた手法です。
屋上からゴンドラや特殊なロープをたらして工事をしていました。

ゴンドラ

出典:BVE 日本ビソー「四角形工事用ゴンドラ」

公共工事などでは、特殊なゴンドラを使って作業をします。
これは、風が強い場所などではこのような形のゴンドラの方が素早く作業ができます。
さらに、公共事業は予算があるのでこのようなゴンドラを利用できる。という利点があります。普通のマンションでゴンドラを使うわけにはいきません・・・予算次第ですが・・・

無足場工法のメリット1

足場を使わないので工事費用が安い

無足場工法の最大のメリットは、工事金額が安くなることです。
これが一番のメリットともいえます。ビルやマンションの外壁工事をする場合、最大の問題が足場です。
建物が大きい場合、足場を組むだけで4日ほどかかる場合もあります。
さらに撤去するのに3日など、足場だけで1週間ほど作業をしなくてはいけません・・・
この金額ですが、すべて依頼主が負担しなければいけません・・・

足場の準備

足場は組むのも大変ですが、撤去するのも大変なのです。
外壁の工事をちょっとするだけでも、足場を作ってしまうとこれだけの機材が必要になります。
足場を組んでいるときにも騒音します・・・ 隣のビルやマンションが近い場合クレームが来ることもしばしばあります。

マンション工事 足場

道路に面しているばあい、道路の使用許可をとったり、場所によっては交通整理や警備員が必要になる場合もあります・・・さらに雨が降ってしまい工事期間が延びると、撤去するのにも時間がかかります。

無足場工法では、この値段が高くやっかいな足場がありません。

無足場工法

外壁工事 「足場」の金額とは

足場の金額はけっこうする・・・

ビルやマンションの外壁工事、塗装業者によっては、「工事をするには足場が必要です!!」と言ってきます。
足場がないと、工事ができないという理由のようです。
でもこれって、本当なのでしょうか?足場がないくても工事をすることはできないのでしょうか?
実はマンションやビルは足場がなくても外壁塗装や、シーリングの工事がすることができます。

5階建てマンションの場合 (RC造 20世帯程度)

5階建てのファミリーマンションで考えてみましょう。

5階建てのファミリーマンション

外壁塗装の工事の場合は、塗る面積や場所によって金額が違います。あくまで参考程度にしておいてください。

足場あり 無足場のオフィスチャンプ
足場代 ¥2,200,0000 ¥0
塗装工事(下地補修込み) ¥3,500,000 ¥4,000,000
諸経費 ¥600,000 ¥400,000
合計 ¥6,300,000 ¥4,400,000
差額:¥1,900,000

工事費用を見てください。足場を組んだ場合と、足場を使わなかった場合で、これだけ値段が違います。
つまり、ビルやマンションの補修工事をする場合、足場を使わないほうが、工事費用がやすくなります。

無足場工法のメリット2

足場が組めない、スキマでも工事ができる

ビルとビルの隙間が狭い場合、いままでは外壁工事ができませんでした・・・それは、足場が組めないからです。
しかし、現在では「無足場工法」というロープを使った工事方法があるので、せまい隙間でも外壁補修工事をすることができます!!

せまい隙間でも外壁補修工事が可能

ビルの隙間が狭すぎると、足場を組むことができません・・・
民法では50cm以上離せば、ビルを建築してもいいことになっています・・特に都心部は土地の値段が高いために、ビルとビルの隙間が狭い・・・ということが多くあります。
都心部では、人が横にならないと、入れない・・・というビルがたくさんあり、工事をするのに困っている・・・という状況が発生しています。

足場を使わない工法が活躍

繁華街や、都心の大きな通り沿いのビルなどは、50cmの隙間しかない場合があります。

50cmの隙間しかない場合もある

無足場工法

さらに、足場を組まない分、コストも安くなるので良いことばかりです。
ビルやマンションの外壁をする場合は、ぜひ「無足場工法」で工事をすることを検討してみてはいかがでしょうか?

無足場工法のメリット3

分割で工事ができる

足場を組んでしまうと、一気に工事をしなければいけません。
シーリング工事、タイル工事、外壁洗浄、外壁塗装・・・など外壁工事にはいろいろな種類があります。
毎回足場を組むと金額が大変なことになるので「一気に大規模修繕工事をするしかない・・・」となってしまいます。
これでは値段が高すぎて建物を定期的にメンテナンスできません。

外壁ひび割れ

10年に1度、20年に一度・・・となって建物が老朽化してしまいます。
古くて汚いビルやマンションは、補修や修繕、清掃にお金がかかりすぎる・・・と思って何もしないからです。
ヒビやクラックなども放置しておくと、どんどん大きくなり、修繕費用が余計にかかります・・・修繕工事も早ければ早いほど安くすむのです。
当たり前ですが、汚いまま放置していると、ドンドン建物が劣化してしまいます・・・ぜひ定期的なメンテナンスをするようにしてください。

足場を使わない工事方法は無足場工法はブランコ工法、ロープ工法などと呼ばれています。呼び方はいろいろありますが、多くのメリットがあることがわかっていただけたかと思います。

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