ALC構造のビルタイルの浮きを補修しました
ALC構造の商業ビル タイルの補修工事
商業ビルでは、軽量で耐火性能も高いALC(軽量発砲コンクリート) と呼ばれる壁材が多く使用されています。
壁材自体の価格も割安であり軽量で使い勝手も良い為、鉄骨造建築での壁材としても最も普及していると言ってもよいのではないでしょうか。
ALCそのままですと水を吸ったり紫外線により劣化したりする為、外壁にタイルを張ったり塗装したりして保護膜を作る必要があります。
軽量発砲コンクリートの上にタイルを張ると、耐久性が大幅にアップします。
タイル張り替え
外壁タイルを張り替える前にまずは打診・目視調査を行う必要があります。打診と目視によりタイルの浮きやひび割れを特定します。
張り替える場所が特定されたのちにタイルを張り替えます。
ディスクグラインダーと呼ばれる工具で張り替えるタイルの目地周りに切り込みを入れます。これは張り替える必要のないタイルと縁を切り傷つけてしまわないようにするためです。下地のALC素材は脆い為、あまり深くキズを入れ過ぎてしまうと下地のALCごとえぐれてしまう可能性があるので「深く切り込みを入れ過ぎない」のがポイントです。
切り込みを入れたのちタガネやハンマー等を用いて用張替タイルを剥がしていきます。タイルを張り付けてある貼り付けモルタルも同時に剥がしていく必要があります。
タイルを剥がす際にえぐれてしまった部分については下地を補修する必要があります。
ALCは幅60cm程度のパネルである為、ALCのパネル同士につなぎ目があります。もともとそこはシーリングされているのですがタイルを剥がす際に一緒に剥がれてしまう事が多くそのパネルのつなぎ目もシーリングで塞ぎます。
タイルをはがしたときに下地にシーリング材があった場合。
古いしシーリング材をまずは撤去します。その後、新しくシーリングを塗りこんでいきます。
シーリング材を充填後は専用のヘラで均していきます。
ALCは多孔質構造の為水分を吸い込みやすくなっております。タイルを張り戻す場合は吸い込み防止剤をを塗布してからタイルを張る形になります。
下地を作った後は通常の工程通りタイルを張って、目地を入れて仕上げます。下地が脆い分タイルの斫りは楽ですが、その分下地造りに手間がかかってしまいます。タイル張り後タイル目地を入れて余分な目地材を拭き取って完成となります。
ALCのジョイントしている部分は揺れや挙動が大きい部分です。
その部分にタイルが張ってあると、当然ながらそのタイルもALCの挙動の影響を受けます。
下地のALCが動くとタイルがずれやすくなります。このズレが、タイルの浮きの原因となっています。ALC 壁にタイルを張ってある場合、つなぎ目の部分に貼ってあるタイルが浮いていることが多くあります。
最新のALC構造のビルでは、ジョイント部分にはタイルを張らない工法が一般的になっています。
しかし、少し古いビルでは、つなぎ目部分にも足りウが張ってあることが多く、その部分が浮きやすくなっていますので、注意が必要です。
鉄骨ALC造のタイル張り替えについて詳しく知りたい方はこちら≫
タイルの浮きが出やすいのは、パネルのつなぎ部分ということがおわかりいただけましたでしょうか?
タイルが浮いてきたな?と思ったらぜひご相談くださいませ。
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